胡綜 |
それでは、並べた名前のカタカナ中国語読み、適切ではないものの説明を、詩人胡綜がいたします |
孫権 |
よろしく。 |
胡綜 |
はい、それではまず、呂蒙殿から |
呂蒙 |
俺ですか?! |
胡綜 |
まず、苗字の「リュィ」これはアルファベットで「Lv」と表記します。この「v」はウムラルトをパソコンで表記するときの方法で、実際には「u」の上に二つ点をつけます。 |
周瑜 |
ドイツ語にもありますね、ウムラルト。貝多芬(Bai duo fen/ベートーベン)の名曲「フュール・エリーゼ」にも使われています |
胡綜 |
で、このウムラルトなのですけれど、一度「u(ウゥ)」を発音してもらいます。日本語の「う」よりも口は思い切り小さくして、口笛を吹くときの口の形にして「う」 |
陸遜 |
うわ説明聞くと面倒くさいな! |
甘寧 |
それは普段使い慣れているからだな。いきなり口の形を説明しろといわれてもできない |
胡綜 |
はい、これで「u」はできましたか?そうしたら、そのままの口の形で「い」と言います。 |
蒋欽 |
そんな器用な真似ができるか |
胡綜 |
「u」のままの口の形で「い」と言おうとすると、「ユィ」になりますでしょう? |
周瑜 |
これが私の名前ですね、「Yu/ユィ」実際に発音すると「ユィ」と「イィ」の中間のような音に聞こえます。「い」に濁点をつけたような。 |
呂蒙 |
ということは、俺の苗字は「L」の発音(日本語の「り」に近い舌の動き)に母音が「v」で、カタカナにすると「リュィ」みたいになるわけか |
胡綜 |
そういうことです。次に名前なのですけれども「Meng」という表記ですね。これは「M」に母音が「eng」ということで、基本は「e」の発音です |
呂蒙 |
そうそう、「ゥァ」という感じの発音に聞こえます。はじめに思いっきり「いー」と伸ばして |
凌統 |
イ〜〜〜〜〜ッ!(口の端っこ両方引っ張って) |
甘寧 |
俺に向かってするんか、おまえ |
呂蒙 |
わはははは、公績その調子、で、そのまま上の歯と下の歯を少し間あけて、で、「う」と言おう |
凌統 |
いー…ゥ? |
周瑜 |
喉からよりも声はお腹から出すように |
胡綜 |
そうやって「い」の口の形で「う」が出たら、舌の奥のほうを更に奥へ引き込む。これが「e」 |
呂蒙 |
その「e」に今度は「ng」をつける。そうすると「ゥン」という風になるけれども、ここで「ん」のように舌で気道をふさぐと、ただの「en」なので |
陸遜 |
そうそう、なので心持ち「ゥング」と発音するように。でも「グ」は声に出して言っちゃだめです |
胡綜 |
子音は「M」なので、実際に聞くと「メン」と「ムン」の間みたいに聞こえます。どっちに聞こえるかは話す人次第ですよね? |
周瑜 |
ここまでに出てきた「u」と「e」は中国語初心者という日本人の天敵です、これがクリアできれば後は大体母音はできたと思ってもいいでしょう |
胡綜 |
ということで、母音を羅列してみましょう。 |
→中国語の母音 |
a、e、i、o、u、v |
胡綜 |
これが↑中国語の基本母音ですね。 |
周瑜 |
「e」と「v」はさっき呂蒙でやったからいいでしょう。それから |
魯粛 |
阿蒙の「a」 |
呂蒙 |
阿蒙って言わないでください |
孫策 |
「a」は普通に「あ」とほとんど同じだね。日本語よりも口をはっきり開けないと中国語に聞こえない |
呂蒙 |
聞いてくれない(涙) |
韓当 |
それでは、「a」ができたところで、「e」はやったので「i」。義公の「Yi」の発音 |
太史慈 |
「Zi yi」の「Yi」もそうです。日本語の「い」よりも大げさに口を横に広げて、「い〜」 |
凌統 |
いーーーーっ |
甘寧 |
だからこっち向いてやるなっつんじゃ。 |
呂蒙 |
でも興覇のほうに向いて「i」の発音やらせると公績は見事にきれいな「i」の発音をするよな(呆) |
甘寧 |
報われない俺。 |
陸遜 |
次は「o」、「Bo yan」の「o」、これは日本語の「お」よりも口をはっきりさせます。おーっと歓声を上げるときの「おー!」ですね |
孫策 |
伯符の「Bo fu」も、母音は「o」を使うぞー。 |
周瑜 |
「ぼーふっ」て言うと「ら」を付けたくなる。うそっす。 |
孫策 |
厠だのボーフラだの、介子嘉、おまえ本当にろくでもないことばかり思いつくよ。 |
周瑜 |
「厠」=「ce」は新華字典にでてたの。サークルで指導していて出てきたんだよ |
魯粛 |
そうそう、そういえば中国語やるなら「新華字典/Xin hua zi dian」はあったほうがよいです |
胡綜 |
えーと、これで一応「a,e,i,o,u,v」は全部やりましたっけ? |
孫権 |
はい、それでは今回母音編はこのへんで、再見〜(Zai jian/またね〜) |