『流星・胡蝶・剣』

主人公:孟星魂

 快活林に拾われた少年(青年?)。
 依頼を受けて暗殺を請け負う組織「快活林」の刺客の一人。
 彼に与えられた仕事は、孫玉伯の暗殺。

孫玉伯
 孟星魂の標的。
 4月までの間に(今は何月なんだか…)孫玉伯を殺すのが孟星魂に与えられた仕事。
 用意周到で、どうやら衣服の下に鎖でできたような着物をつけているらしい。

小蝶
 孟星魂の恋人。後に妻。
 孫玉伯の娘だが、孟星魂は知らずに彼女を愛する。
 兄貴分であった友人・葉翔から、孟星魂は彼女を幸せにすることを託される。

律香川
 孫玉伯が息子のように可愛がる青年。
 普段から孫玉伯に忠実で信頼される高手。
 孫玉伯によって半死になった葉翔に止めを刺すことを孟星魂に望んだのも、孫玉伯の意向。

高大姐
 孤児だった孟星魂を拾い、養った快活林の女。
 孟星魂の他に、葉翔、石群、小何という3人を拾い、4人を刺客に仕立て上げた。
 男好きだった様子。

葉翔
 孟星魂の最高の友人だった。
 高大姐に拾われた4人のうち、最年長で、最高の刺客。
 雷老三殺しを請け負ったが失敗、その後は廃人のようになってしまっていた。

陸漫天
 孫玉伯が信頼する友人。
 しかし快活林に孫玉伯の暗殺を依頼したのも、この男。
 孟星魂が考えるに、孫玉伯に最も近い男で、一番孫玉伯を殺しやすい男。

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「  流星の光芒は短いが、天上のどの星も流星ほどきらびやかに輝くことはできない。。
  流星が現れるときは、永遠に変わらない星でさえ、その光を奪い去ることはできない。
  胡蝶の命の脆いことは、艶やかな花に比べてさえ脆い。
  それでも胡蝶はいつまでも春の間生きている。
  それは美しく、それは自由に、それは飛翔する。
  その命は短くとも芳しい。
  剣だけが、永遠に近いもの。
  ひとりの剣客の光芒と命は、往々にして彼の手にする剣にある。
  それでも剣に情があれば、その光芒はすぐに流星のように短いものになるだろう。」


 訳おかしいかもしれないです。
 あてにしないほうがよいかもしれません。
 この話では、孟星魂という少年(青年?)が活躍。
 高大姐に拾われた、ある意味兄弟のような4人。そのうち一番強かったのは葉翔で、一番最初に拾われたのは小何。女の子のように色白で肌がきれいで、それでいて嫉妬深い小何。小何ちゃんは孟星魂にライバル心燃えてます。年が近いらしい。
 「孟星魂は彼(小何)のきれいな顔を凝視する」という一文有り。…この小何君、高老大(高大姐)言うには、「女装して髪を下ろして街を歩けばほとんどの男の魂を抜くほどきれい」らしいです。もし本当にそれで引っかかったら、引っかかった男どもとても報われない。
 葉翔は一章で高大姐に「今の葉翔は子供を抱っこするぐらいしかできないよ」と言われて役立たず扱いされてます。
 そんな葉翔、孟星魂の好奇心の質問に丁寧に答える。

  葉翔はため息をつきながら、「一度、俺は一切を顧みずに俺をたすけてくれる女に遇った、その時に俺も一切を顧みずに彼女と一緒に行ったら、もしかしたら今頃はとてもよかったかもしれない――例え死んだとしても、いい死だろうな」と言った。
  孟星魂は言った、「ならどうしてその時にそうしなかったのさ」
  葉翔の眼光はだんだんと暗くなり、瞳孔は病気で苦しむように収縮し、しばらくして、やっと暗然と言った。「それはもしかしたら、俺が愚図でバカで、ちっぽけな阿呆だから、そうしなかったのだろうさ」
  孟星魂が「しなかったのではなくて、我慢ができなかったんだ」と言う。
  葉翔が「我慢がならない、我慢がならないというのだったら更に阿呆だ。おまえが俺みたいな阿呆にならないように祈るだけだ」と言った。


 おかしなところは指摘してください!お願いします!!
 でも、この部分で「葉翔格好いい!」と思った自分…。
 この他にも葉翔の名台詞はあります。

  「失敗には失敗の面白さがある、少なくとも成功している人には永遠に享受できない」

 などなど…。
 でも葉翔は孟星魂と石群の話では「気が触れた」とか言われているような…。この葉翔、自分で「30人殺した」と言っています。31人目は失敗。
 そういえば、どうもこの話では南宮家が没落しています。
 南宮家没落…。この南宮家、『辺城浪子』で傳紅雪君を問い詰め、からかった挙句に耳を切られた人がいたり、丁家をハリネズミ扱いにした兄弟がいたりした南宮家なのでしょうか…



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「策馬嘯西風」
 古龍モノ最大の作り物と思われる。改変だらけのドラマ。
 孟星魂、傳紅雪、明月心、小蝶、西門吹雪、葉開の競演!…て…待て。普通に「群英会」ですかい。
 本当につぎはぎだらけのと言えばつぎはぎだらけのドラマ。
 ベースは『流星・胡蝶・剣』なので、主人公は孟星魂。…なのに小何は出てこない!葉翔も出てこない!!!  そこに『天涯明月刀』が入るものだから意味不明。それも『天涯明月刀』そのままの設定とは違う。
 それでも公子羽も出てくるし、明月心も出てくる。それは確かだ。
 かと思えば、青龍バンの跡目争いのごたごたで憔悴しきった葉開が傳紅雪のところに来ていたり。
(しかも来ただけではない。傳紅雪がいないもんで帰ろうとしたら、出たところで傳紅雪に会って葉開一言「いたのか…」。いたのか、というか自分が来たんです葉開。傳紅雪に「どうした」と聞かれて「……なんでもない。」だし。葉開が変…)
 流星のような少年、快活林の孟星魂。病弱!病気持ちでたまに血を吐く。明月心にときどき看病してもらう。と、傳紅雪が面白くなさそう。
 それはいいのだけれど、孟星魂、あなた傳紅雪と葉開を殺すのが使命だったのでは…。(孟星魂が傳紅雪と葉開の敵だったらしいと発見したのはつい最近、ドラマのあらすじ解説を発見してから)
 よくわからないけど傳紅雪や葉開と仲よさそうだったから、公子羽が葉開の敵で、孟星魂は味方だと思ってドラマを見てました。
 違ったらしい〜…。
 孟星魂を呉京、明月心を陶紅という俳優陣。…呉京さんも陶紅さんも有名で、ヤフー!チャイナで探せば写真がいくらか出てくるのですけれども、葉開役の徐光さん、彼の情報が出てこない。
 葉開好きなので、徐光さんを探したのだけれども、「策馬嘯西風」以外では「上錯花籠嫁対郎」にどうも間抜けな悪役で登場していたとしか覚えていない。とてもカツゼツに特徴のある人でした。主役ではないけれども170本近くの武侠ドラマ、時代劇に出ているらしい。

策馬嘯西風」の粗筋はこちら。下のほうに劇中写真が並んでます。白い着物に「禅」と書いてある総白髪のが西門吹雪…

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